毎年7月上旬、成田の街は熱気に包まれます。 成田祇園祭 ——10台の山車・屋台が表参道を練り歩く、成田最大の夏祭りです。
3日間で約45万人が訪れるこの祭り、いったいどれくらいの歴史があるのでしょうか?
始まりは江戸時代中期
成田祇園祭の起源は、 約300年前の享保年間(1716〜1736年) まで遡るとされています。
当時、成田山新勝寺の「祇園会(ぎおんえ)」として始まりました。御本尊・不動明王の本地仏である大日如来を供養する法会です。
最初は宗教的な行事でしたが、次第に地域の祭りとして発展。各町内が競って山車や屋台を出すようになりました。
「総踊り」の迫力
成田祇園祭の見どころといえば、 「総踊り」 。
祭り最終日、全10台の山車・屋台が大本堂前に集結し、一斉にお囃子を演奏します。太鼓と笛の音が響き渡り、踊り手たちが舞い踊る光景は圧巻です。
この総踊りのスタイルが確立したのは、 昭和30年代 といわれています。それまでは各町内がバラバラに巡行していましたが、観光客の増加に伴い、一斉に披露する形式に変わりました。
山車・屋台の「年齢」
祭りで使われる山車・屋台にも、それぞれ歴史があります。
- 仲之町 : 明治33年(1900年)製作
- 本町 : 明治35年(1902年)製作
- 田町 : 昭和6年(1931年)製作
最も古いものは 120年以上前 に作られたもの。職人の技術が光る彫刻や装飾は、文化財級の価値があります。
「若者離れ」からの復活
実は成田祇園祭も、一時期は衰退の危機にありました。
昭和40〜50年代、若者の都市部流出により、祭りの担い手が減少。山車を引く人手が足りず、巡行ルートを短縮した年もあったといいます。
しかし、地元の人々の努力により、祭りは復活。現在は市外・県外からも多くのボランティアが参加し、盛大に開催されています。
祇園祭の「これから」
2020年・2021年はコロナ禍により中止となりましたが、2022年以降は復活。むしろ以前より多くの観客が訪れるようになりました。
300年の歴史を持つ成田祇園祭。これからも成田の夏の風物詩として、受け継がれていくことでしょう。
基本情報
- 開催時期 : 毎年7月上旬(金・土・日の3日間)
- 場所 : 成田山表参道〜大本堂前
- 山車・屋台 : 10台
- 来場者数 : 約45万人(3日間合計)
次の夏、ぜひ成田祇園祭を体験してみてください。